パタハラとは?男性の育休取得の絶望と未来
育児に積極的に参加しようとする男性への風当たりは、まだまだ冷たいと感じています。
子供が熱を出したりして急な休みを取ったり、保育園に呼び出されて早退をしてしまったりするとき、周りは口では「お大事に」なんて言っているが、顔からは納得してないような、何とも言えない表情をしているですよね。
その傾向が顕著に出ているのが今回の記事の話題となる「パタハラ」です。
言葉の響きはかわいいキャラクターっぽいですが、意味合い的にはかなり陰湿です。
今回の記事ではそもそもパタハラって何ぞやというところから、パタハラが起こってしまう原因、そして根本的な解決策までとかなり突っ込んだところまで書いてみました。
パタハラとは?なぜ男性の育休取得に世間は後ろ向きなのか
パタハラとは、パタニティー・ハラスメントの略称である。
パタニティとは父性の意味。
男性の育児休暇取得を妨害したり、育児休暇を取得しようとしている相手に嫌がらせをしたり、育児休暇明けに不当な人事(突然の出向・降格等)をしたりする事。
パタハラという言葉自体はまだそこまで浸透しておらず、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。
最近だとアシックスの社員の方が育休取得後に突然子会社に出向になったりしていたことが不当だとアシックスを提訴して話題になりました。
アシックスの「パタハラ」は仕方のないこと? 当事者が反論 (2019年7月10日) - エキサイトニュース
メディアは後ろ向きな出来事を全面的に報道する
ワイドショーやニュース番組はしばしば後ろ向きな出来事をここぞとばかりに特集して民衆に垂れ流します。
パタハラについても特集が組まれ、あたかも様々な企業でこのような状態が横行しているような煽りをしていました。
そこに制作者の悪意はないのかもしれません。
このような状態は日常的に何年も前から続いてることですし、視聴者側もそこまで意識してテレビを見ていないのでしょう。
「パタハラという問題が起こっている」という事実を伝えることに反論はありませんが、どこか過剰というかこのような報道をすることで「男性の育休取得がますますしにくい世の中になってしまうのでは?」と感じてしまいます。
育児に対する悪しき風習は消えていない
パタハラが起こってしまっているという状況は、決して少なくないと思います。
そこには今までの育児に対する関わり方関係しているでしょうし、今から考えればそれが悪しき風習と言えるでしょう。
男性の育休取得という常識?
「男性の育休取得」という常識はつい数年前までは存在していませんでした。
人は変化を嫌います。
その変化を嫌い抵抗するような人々がパタハラを行い、変化そのものを握りつぶそうとするんですよね。
根強い育児は女性だけがするという意識
最近は「育児=女性」は少しずつ変わってきてはいます。
それでもまだまだその意識は根強く、男性の育休なんて必要ないと感じている人も一定数いるのが現実です。
40代~60代が育った環境、その時の常識が作り上げてしまったものなので、そこの意識を変えるのはほぼ不可能と言えるでしょう。
主食はご飯だと言っている人に、今日から主食の常識はパンだ!と言っているようなものです(わかりずらいw)
パタハラをされるような会社に働いている意味はあるのか
ない。
パタハラする奴は全員クビじゃー!!!
そんな事出来るわけない?
それはやり過ぎ?
そこまでの事じゃない?
そう感じた方もいると思います。
ただそう感じた方達は「男性の育休取得」をそこまで重要とは捉えていないのかもしれませんし、育児参加に消極的もしくは否定的なのかもしれません。
本気で世の中を変えるなら超効果的
あなたの働いている会社でこんな人事通達が届いたらどう感じますか?
こんな通知が届いたら、みんなパタハラしたらヤバいなって思いませんか?
今までの常識なんて関係ないってなりませんか?
本気で世の中を変えようと思ったら、これぐらいしないと変わらないでしょう
批判殺到は目に見えてますけど。
それでも私は叫びたい。
パタハラするような奴は全員クビ じゃー!!!
パタハラがを無くすには世代交代を待つしかない?
昔の常識って、その常識の範囲内で育った人がいる限り消えないんですよね。
「育児=女性」という昔の常識は本当に少しずつですが薄まってきていると感じています。
それは昔の常識の中で育った人が徐々に減ってきているからです。
時代とともに人も移り変わっています。
いきなり入れ替わることはないですが、何年も何十年もかけて世代交代していきます。
パタハラに気づき出した世間
パタハラという言葉ができた。
パタハラが話題になっている。
この2つの出来事は、大きな前進とも言えるのではないでしょうか。
世の中で確実に今までになかった変化が起こり始めているのだと思います。
まだまだ小さな一歩かもしれませんが、男性の育休取得や育児参加が当たり前になる日はそう遠くないと信じています。