乳児の突然死は防げるのか?認可外保育への不安と乳幼児突然死症候群(SIDS)
最近見た乳児の突然死のニュース。。。
東京都練馬区東大泉七の認可外保育施設「若草ベビールーム」で、職員がベッドの上で寝ていた生後6カ月の男児の異変に気づき119番通報した。男児は都内の病院に搬送されたが、約1時間後に死亡が確認された。
認可外の保育施設で起こった事故だそうです。
原因は不確かなのですが、乳幼児突然死症候群(SIDS)の可能性が高いといいます。
恥ずかしながら、私は乳幼児突然死症候群(SIDS)について詳しく知らなかったので、少し調べてみました。
皆さんのご参考になれば幸いです。
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?
原因は分かっていない
突然死と名前がついている通り、原因不明で突然死に至ってしまいます。
「原因が分からないなら防ぎようがないじゃないか」と思われると思いますが、その通りで未然に防ぐことは難しいといえるでしょう。
乳児の死亡原因の第3位となっており、決して他人ごとではありません。
冬季に発生しやすい
12月の寒い時期から、SIDSの発症率が増える傾向があるようです。
そこで厚生労働省では毎年11月を乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策強化月間としており認知度や関心を高めるため普及啓発活動をしています。
発症率を低くするための3つのポイント
①1歳になるまであおむけで寝かせる
SIDSはうつぶせの状態での発症率が高いことが分かっています。ただしあおむけで
発症が完全に防げるわけではないようです。
認可外保育施設での事故もうつぶせの状態で亡くなっていたそうです。
あおむけで寝かせることは窒息事故にも有効です。
これにはやはり小まめに様子を見ることが大切になってきます。
ちょっと目を離したことが命取りなんてことにもなりかねません。
②できるだけ母乳で育てる
母乳で育てたほうが、免疫力があがたったりと、赤ちゃんには良いとされています。
それはSIDSにも言えることで、母乳で育てたほうが発症率が低いという研究結果が出ているそうです。
③たばこをやめる
これはSIDSに限ったことではないですが、赤ちゃんとって喫煙が与えるリスクは大きいです。妊婦自身が吸うのはもちろんの事、赤ちゃんのそばでの喫煙は控えるようにしましょう。
時々、赤ちゃんと一緒にいる親が喫煙する姿を見かけますが、本当に心配になります。
身近な人の理解はもちろんの事、社会的な理解をもっと高める必要がありますね。
認可外保育への不安は高まる
深刻な人手不足
今回の事故が起きた施設では、SIDSに対する指導と預かる子供対して職員の少なさについての指導を受けていたそうです。
そんな矢先に取り返しのつかない事故が起こってしまいました。
その施設に預けている母親の話だと、子供が多くて目が行き届くのかという不安はあったものの受け入れていくれるところがないから仕方なく預けていたという現実もあったようです。
まだまだ保育施設や保育士の数が圧倒的に足りていないからこそ起きてしまった事故なのでしょう。
1歳を過ぎるまでは預けないという選択
SIDSの発症は0歳から1歳になるまでの1年間が多いようです。
出来る事なら1歳を過ぎるまでは保育施設に預けずに済むのが一番なのだと思います。
そうは言っても経済的に状況の方も多いのが現実ですよね。
これは個人の力ではどうにもなりません。
もう少し国や地域が真剣に取り組んでもらえればと思います。
まずはSIDSを知る事
理解するためには知ってもらわないければなりません。
少しでも多くの人にSIDSの知識を知ってもらい、みんなで防止策なり対策なりを考えるような状況になれば良いなと願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!